世界遺産ブログ

歴史文化学科ではブックレット『世界遺産―歴史と文化の学び方』を作成しました。
ぜひご覧ください。
郵送をご希望の方はnyushi@keisen.ac.jpにお問い合わせください。

 

世界の様々な地域の歴史・文化を専門とする教員が集う文化学科が、貴方を世界遺産の旅へご案内します。

恵泉ディクショナリー

バリ・ヒンドゥー教に根ざす独特の水利システム(バリ州の文化的景観:トリヒタカラナの精神を象徴するスバックの水利システム)

2013年01月15日

神々の島と呼ばれるインドネシアのバリ島では、9世紀から1000年以上の伝統があるスバックと呼ばれる独特な水利システムがある。スバックは、バリ・ヒンドゥー教の哲学で、神、自然、人間の密接なつながりを説くトリヒタカラナを体現したものといわれている。

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ジャティルウィ地区の棚田

多文化混交が魅了する街―セビーリャ―(セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館)

2013年01月07日

スペイン南部・アンダルシア州の州都、セビーリャ。この街ほど「エキゾチック」という言葉で形容されてきた街はないだろう。
夜、迷宮のように入り組んだ街路に、フラメンコ・ギターの音が響き渡る。タブラオ(フラメンコ酒場)の中では、カンタオール(男性歌手)が、悲哀漂う魂の込もった歌を歌っている。極彩色に着飾ったバイラオーラ(女性ダンサー)たちは、激しいステップを踏みながら、ほとばしるその熱情と生命力を全身全霊で表現する。フラメンコは、(かつてジプシーと呼ばれた)ロマ人の一集団(9世紀頃に北インドを出て、中東・北アフリカの広大なイスラム帝国の領土を旅して15世紀までにイベリア半島南部に定住した人々)が発展させた、非ヨーロッパ的雰囲気に満ちた音楽芸能である。

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セビーリャ大聖堂

エルサレムの旧市街とその城壁群

2012年12月20日

この地は長らく続く民族紛争によりどこよりも早く保護が必要であり、1981年に世界遺産に登録され翌年に危機遺産リストに加えられており、最も長く危機遺産に登録されている。エルサレムの帰属問題は現在のみならず、遥か昔の旧約聖書の時代にまでさかのぼらなければならない。

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環大西洋奴隷貿易の世界遺産‐ケープ・コースト城塞

2012年11月26日

366年(1501-1867)にわたり、推定1250万人のアフリカ人を新世界に強制移住した環大西洋奴隷貿易はスペイン、ポルトガル、オランダ、イギリス、フランス、デンマーク、スウェーデン、北アメリカを含むヨーロッパ系植民者が関わり、その力関係、戦争の勝敗で主導権が移り変わった。これほど多くの国々が参与したこの負の世界遺産は、ナチスのホロコーストや広島、長崎の原爆投下のように民族根絶の執念や戦争の憎悪によって生まれたものではない。金銀を始め、砂糖やコーヒー、チョコレート、たばこ、綿花、藍など、おいしいものが食べたい、贅沢品を調達してもうけたいという欲望がその動機であった。遠くの国のもうけ話に投資するグローバルな経済活動、「抑制不能な」市場の力が安価で生産性の高い集団労働を求めた結果が悲惨な人身売買とアフリカ人の大規模な移動と離散を生んだ。

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図1

「大聖堂の時代」の幕開け シャルトル大聖堂

2012年11月21日

12世紀から14世紀、地域によっては15世紀にいたるまで西ヨーロッパで流行した芸術様式を「ゴシック美術」と呼ぶ。「ゴシック」の語は、古代の末期にローマ帝国に侵入したゴート族に由来する。しかしながら、ゴシック美術が花開いた時代は、ゴート族を始めとするゲルマン民族の大移動からは長い年月が経過しており、「ゴシック美術」と「ゴート族」の間には直接的な関係はほとんどない。

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シャルトル大聖堂西正面

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