2013年1月 7日

多文化混交が魅了する街―セビーリャ―(セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館)

2013年01月07日

スペイン南部・アンダルシア州の州都、セビーリャ。この街ほど「エキゾチック」という言葉で形容されてきた街はないだろう。
夜、迷宮のように入り組んだ街路に、フラメンコ・ギターの音が響き渡る。タブラオ(フラメンコ酒場)の中では、カンタオール(男性歌手)が、悲哀漂う魂の込もった歌を歌っている。極彩色に着飾ったバイラオーラ(女性ダンサー)たちは、激しいステップを踏みながら、ほとばしるその熱情と生命力を全身全霊で表現する。フラメンコは、(かつてジプシーと呼ばれた)ロマ人の一集団(9世紀頃に北インドを出て、中東・北アフリカの広大なイスラム帝国の領土を旅して15世紀までにイベリア半島南部に定住した人々)が発展させた、非ヨーロッパ的雰囲気に満ちた音楽芸能である。

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セビーリャ大聖堂