チェンマイ市芸術文化センター訪問

2018年08月16日  投稿者:国際社会学科3年 井原美波

8月9日、チェンマイにあるチェンマイ市芸術文化センターを訪問しました。ここでは、北タイがどのように発展してきたのかを知ることができます。英語とタイ語で説明があり、模型や映像による展示は分かりやすかったです。このセンターはタイ長期フィールドスタディの3期生がお世話になった体験学習先でもあります。

チェンマイ市芸術文化センターの隣にある3人の王像(左:パヤオ王国カムムアン王、中央:チェンマイ王朝メンラーイ王、右:スコータイ王国ラームカムヘーン王)

始めの方のコーナーは、昔の北タイの様子が分かる展示でした。北タイは、コック川とピン川の二つの川を中心に発展してきました。昔は飛行機や車、電車がありません。彼らは船で川を上り降りしたり、牛車を使ったりして商売をしていました。その様子をミニチュアで再現していました。

北タイの家を再現したコーナーもありました。北タイの家ではお客さんが来ると飲み物を出すので、そのための水がめが家の前にあります。寝室などの入口の上には木彫りがありますが、これは同じ祖先の人しか入れないことを記したものです。自分たちの生活スペースに木彫りのような印があると、来た人が皆入ってはいけないと分かるのでとてもいいなと思いました。

このセンターに中で私が一番驚いたのは、日本の干支で亥のところが、北タイでは象だということです。北タイでは12支それぞれのお寺があります。生きているうちに自分の干支のお寺にお参りに行くと、願いが叶うと言われています。私は寅年なのですが、寅年のお寺はチェンマイからは遠いようです。時間があったらぜひ行ってみたいです。

北タイの山岳で生活する民族を紹介するコーナーには、民族ごとに異なる柄の織物で作られたカバンが飾ってありました。民族ごとに織物の柄が違うことは知っていましたが、実際に見てみるとどれもかわいい柄で、このカバンを作るのは繊細な作業なのだろうと感じました。

他にも情報が満載でした。北タイで生活する間には、チェンマイ市内で過ごすことはもちろん、様々な民族の村にもいくつか訪問します。ここで知ったことを頭に入れた上でこれから実際に訪問することで、より学びが深まるのではないかと思いました。