体験学習第1期を終えて~ノンタオ村

2017年11月03日  投稿者:IS3年 亀川理沙子

サワディーカー!私たちは10月4日から約10日間、第1期体験学習を終えました。私はチェンマイ県メーワン郡メーウィン区のノンタオ村という村に行って来ました。ノンタオ村は昨年亡くなったラーマ9世も訪れたことのある村です。ラーマ9世とはタイのチャークリー王朝の第9代のタイ国王で、国民に近い立場を取り続けることから、タイ国民から尊敬されていた国王です。ラーマ9世はロイヤルプロジェクトと呼ばれる農業を始めとする地方経済の活性化プログラムを自分で指導するとともに、自ら農地改革をするために王室の所有地を提供したり、農村開発もロイヤルプロジェクトで推進していました。

ノンタオ村にはコーヒーを初めとし、様々な野菜や果物があります。ノンタオ村にはお金に変わる換金作物を栽培する近代農業を行っているところもありますが、より良いものを消費者の人たちに届けたいという村人の気持ちから、有機農業グループというグループが3年前に誕生しました。有機農業グループはノンタオ村に12人、そして他の村にもメンバーを持っています。なぜわたしが有機農業グループが行なっている活動に着目したいかというと、個人的な理由があるからです。私はまだ未熟で、すぐ安い大量生産のモノを気安く買ってしまう傾向にあります。案の定私は買う時はこの商品はどこから来たのか、誰の手によってここに置かれているのかを全くもって考えずに手に取ります。その商品たちはダメになったらすぐ捨てられ、また大量生産された商品たちがお店に並びます。

私は村でピコという花を摘みに花畑に出かけました。だいたい1日で約100キロ摘み、一本一本の花の茎の汚いところを手作業でとり、1キロづつ包み、1キロ20バーツで売ります。この他にも私はノンタオ村で採れるコーヒーを村人と一緒にチェンマイのオーガニックマーケットへ売りに行きました。コーヒーを売る前も焙煎したり、選別したり、様々な過程があります。第1期体験学習で初めて生産者側の経験をし、花やコーヒーがどこに行くのか、誰の手に渡るのかすごく気になりました。それとともに、もし消費者の人たちがピコという花、コーヒーが自分の手に届く過程を知ったら、もっと愛着が湧くし大切にしようという気持ちが増えるのではないかと考えました。オーガニックマーケットで見た限り、村人や有機農業グループのメンバーには、生産者にも消費者にも良い関係お互いの顔を見て作り上げていると実感しました。

第2期では有機農業グループが行っている活動内容や活動内容の目的や思いを知ること、どんな課題があるのかなど詳しく有機農業グループについて調べたいと思っています。それを知ることによって私も付加価値のかかった商品を手にし、より一層いいものを長く大切に使えるのではないかと思っています。少し不安はありますが、頑張ります!!

オーガニックマーケットで意見交換!
ピコ(花)をホストファミリーのお母さんと積みます。