体験学習第1期を終えてーヒンラートナイ村①

2017年10月25日  投稿者:Daao 国際社会学科3年

タイに来て約2ヶ月間の様々な長期フィールドスタディの事前学習を終え、ついに10/5~10/13に第1期体験学習をおこなってきました。私の体験学習先はチェンライ県にある人口100人ほどのパガニョー(カレン族)が住むヒンラートナイ村です。12月中旬まで3回に分けておこなわれる体験学習を通して、私は村の若者がおこなうノンフォーマルな学びについて学んでいきたいと思っています。1期は約8日間という短い期間でしたが、これから本格的にはじまる調査のために、人間関係を構築することが主な目的でした。

私のホームステイ先はハニーハンターのお父さん、しっかりしたお母さん、私の遊び相手になってくれる6歳の男の子の3人家族です。住居は竹で作られた高床式の家が主な生活スペースで、電気は村の各家庭に一つあるソーラーパネルでの発電のみで、ガスはなく囲炉裏で火をおこし調理し、水道は山水を引いてきて使用します。

体験学習当初、村での私の不安は毎日の水浴びでした。お湯を出す設備がないため、毎日体を洗うときは山水を浴びることとなります。しかしそんな水浴びも毎日おこなっていると慣れ、快適に感じられるようになりました。

第1期体験学習期間中、私の調査の対象となっている若者の活動に参加しました。それはカレン族の言葉や歌などの文化を村の若者が村の子ども(4~13歳)に教える活動です。村の子どもは村内の公立小学校に通い、学校では自文化について学ぶ機会が少ないため、週に1回この活動がおこなわれています。教える先生は普段の生活で面倒を見てくれる村のお姉さんやお兄さんなので、子どもたちはリラックスして楽しみながら学んでいるように感じました。また教え方も集中力が切れそうになると、一度みんなでできる遊びを挟むことで、子どもたちが飽きない工夫もみられました。私はこの活動に約3週間前の2泊3日のホームステイの時も参加し、その時習っていたパガニョーの歌を今回はすらすら歌えるようになっていて、子どもたちの学びを実感することができました。そしてこのような活動に自分が参加することによって、自分と村の若者や子どもの距離が近くなったように感じました。

これから2期が始まり、本格的に調査をしなければなりません。そのためにはやはり人間関係を築き、話をしやすい関係を作ることを常に意識していきたいと思います。またできるだけ多くの体験をしていきたいです。

バガニョーの文化についての勉強会の様子