講義「北タイの農村社会」

2017年09月08日  投稿者:国際社会学科3年 村上あす美

私たちは「北タイの農村社会」についての講義を受けるため、チェンマイ市内にあるローカルウィズダムスクールを訪問しました。この学校では北タイの伝統的な文化と知恵を継承しています。講義では、北タイの農村社会の文化、宗教、儀式、また村人の人間関係について学びました。講義をしてくださったのは、農村開発に長く携わっているNGOワーカーチャチャワン先生です。

先生は農村の文化や行事、信仰している宗教を知ることで、村人がどのような考えを持って生活しているのかがわかるとおっしゃっていました。村を知るためにはこれらを知らなければならず、重要なことだとわかりました。

タイの人口の95%は仏教と言われていますが、農村では土や水など全てのものには精霊が宿っていると考える精霊信仰が信仰されています。命があるものは大切にされ、自然も命があるものの1つであり、村人は自然を守りながら利用し、自然があって人間は生かされているという考えを持っていました。便利な社会にいると人間は生かされているという感覚は感じにくいのではと私は感じました。

北タイの農村社会は独自な文化を持ちながらも、産業革命以降は外部の影響を受け資本主義化が進行しました。政府が学校やメディアなどを通して近代化を奨励したことによって農村社会もその影響を受けたのです。近代化に伴い、自給自足の生活から効率の良い暮らしを求めるようになったため、大切に利用されてきた自然はやがてお金に変えられるようになりました。農業の近代化・機械化も進み、市場が求めるものを作ったためお金がないと生活することが難しいため、借金を抱える村人も出てきました。他にも狩猟の禁止や水源地の伐採を政府が禁じ、村人の生活環境は変わらざるを得なかったのだと思いました。

現在、政府も有機農業に積極的になり、新たな政策も出ようとしています。加えて、問題解決に取り組む農村も出てきています。今回の講義の中で、私はこの自然環境と近代化の関係の話が印象に残りました。私たちも今は消費社会が浸透し、お金でモノが手に入るのが当たり前になった時代に生きていますが、自然と共生していた農村の暮らしが人間に自然環境にとっても良い影響をもたらしていたことを再確認しました。また、先生は村によって近代化の度合いが異なるとおっしゃっていたので、農村に行く時はこの点を確かめたいと思っています。

講義をして下さったチヤチャワン先生と
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