体験学習テーマに関する学びーヒンラートナイ村

2017年01月16日  投稿者:国際社会学科3年 山﨑汀沙

私はヒンラートナイ村というカレン族の村で「薪から見る森の守り方とは」をテーマに体験学習を行いました。ヒンラートナイ村の人々は森とともに生活しており、家や豚小屋、農作業に使う道具やまな板、燃料として使う薪など、日常生活のあらゆる場面で木や竹を利用しています。

私はその中でも、彼らがどのように森を守っているのかを薪に焦点を当てて、村人に聞き取りを行ったり、実際に薪を集めに行くのについて行ったりして、調査しました。

調査をする中で分かったことは、まず村には森を利用するときの決まりがあるということです。その決まりを村人全員で守っています。また、薪として使える木と信仰的理由や木の性質による理由などから薪には使えない木があります。薪として使用可能な木でも生きている木は傷つけてはいけません。死んでいる木を集めます。

さらに家を作るときに余った部分は薪として利用します。家の中で使うのに適していないときは外で豚のエサを煮るのに使用するといったように、一本の木を最大限使います。

調査をして、村人は木の性質や使い道を知っているから、一本の木を無駄なく最大限利用でき、それが森を利用しながらも守っているということにつながっているのではないかと思いました。

私は自分から何かをすることが苦手だったので、村人に話しかけたり、何かしたりすることが最初のうちは全然できませんでした。やらなくてはと思ってもなかなか踏み出せず、そうやってウジウジしている自分にも嫌気が指し、進まないことに対する焦りでいっぱいになっていました。しかし、ある時から考えているだけでなく、考える前に行動しなくてはと思えるようになり、とりあえず聞くということができるようになりました。とりあえず行動に移すことで、調査だけでなく、村人に話しかけることができるようになり、村人からも話しかけてもらうことが増えました。

今回タイ長期FSに参加して、失敗してもいいからとりあえずやってみるということの大切さを学んだので、この学びをこれからの生活に活かしていきたいと思います。

お世話になったホストファミリーと