第2期体験学習を終えてーヒンラートナイ村

2016年11月28日  投稿者:IS3年 波多野姫花

先週の11日に体験学習第2期が終了しました。私は、カレン族が住んでいるヒンラートナイ村で、「カレン族・ヒンラートナイ村の人々から見る生きる権利の主張―循環型の畑をめぐる活動から―」をテーマに体験学習を進めています。第1期では、ホームスティ先の循環型の畑を見てきましたが、第2期の10月から11月にかけては、本格的に循環型の畑仕事が開始するということで、稲刈りを体験することができました。

循環型の畑の稲刈りは、急斜面で行うため慣れていない私は、何度も転び村人の方々に助けられながら、稲刈りを行っていました。また、パガヨー語でポブと言われる脱穀作業は、重たい稲を上から下に叩きつける作業で、実際にやってみると、稲は重くてかなり力が必要で、私にとって一番大変な作業でした。 これらの体験により、お米を食べるまでには、稲刈りから脱穀などの様々な工程があってやっと食べられることを初めて知りました。

また、循環型の畑の稲刈りは、1つの畑を村人20人から30人で協力してみんなで行われていました。お昼の時間は、おいしいご飯をみんなで食べながら、パガヨー語の様々な会話と共に常に、大人から若者、子どもたちの笑い声が飛び交っていました。私は、このみんなでご飯を食べる時間が大好きで、稲刈りに行く際の一番の楽しみでした。

これらの第2期の体験を通して、自分が日本で暮らしていて、食に対して知らないことが沢山あること。そして、お米を食べられることは決して当たり前のことではなく、汗水たらしてやっと食べることができるものであるのだと感じました。また、自分の畑ではなくても稲刈りを手伝ったり、手伝いに来た村人に所有者がご飯を作り、もてなしている光景を見て、助け合って生きることの大切さ、みんなで生きることの楽しさを学びました。

明日からは、いよいよ最後の体験学習が始まります。テーマに関して学ぶことも沢山ありますが、20代の若者が見ず知らずのおばちゃんのワゴン車から荷物を運んだり、具合が悪い長老に薬をあげていたり、日々の生活の中にも村人の方々から学ぶべき、優しさや他者と生きる助け合いの姿勢がやまほどあります。そのため、最後の体験学習も1日、1日を大切に過ごしたいと思います。

村の若者たちと

稲叩き