NGO訪問:DEPDC(Development Education Program for Daughters and Communities)

2016年09月20日  投稿者:国際社会学科3年 守屋亜純

2日間のパンラオ村でのホームステイを終え、村人と別れた後は体験学習先候補の一つでもあるNGO、Development Education Program for Daughters and Communities(以下DEPDC)を訪問しました。

このNGOは1989年に設立され、人身売買や児童労働によって搾取される危険性がある子どもや親のいない子どもたちに教育を与えることにより、被害を予防することを目的として活動しています。元々は性的搾取を受けた子どもの受け入れから始まり、現在は子どもたちが犯罪に巻き込まれることを防ぐために、生活に必要な知識やスキルを教えています。

ここにいる子どもたちの多くは公立の小学校にも通うことのできない子やミャンマー、山岳少数民族の人々が街へ出稼ぎに出るときに、一緒に子どもたちもタイに来るため、タイ語を話すことが出来ても、読み書きができない子どもが多いのが現状です。そのため、まずはタイ語の授業をしっかりと行い、その後で英語、算数、社会など実際に社会に出たときに必要な知識を学び、さらに職業訓練によってハンディクラフトや農業など自分で生活していくためのスキルを身につけるというプログラムを行っています。DEPDCではタイのノンフォーマル教育局や他のNGOと連携し合いながら子どもたちの将来のために活動しているのです。

私は2月に行われた雲南・タイ短期フィールドスタディでもDEPDCを訪問し、その時に出会った子どもたちとタイ語で「ヌン・ソン・サーン・・・(日本語でいち、に、さん)」と一緒に数を数えて遊んだことがとても印象に残っていたのですが、今回の訪問でその子どもたちと再会し、しかも私たちのことを覚えていたくれたことには驚いたのと同時にとても嬉しかったです。子どもたちはとても人懐っこい笑顔で接してくれ、自由に遊ぶ姿を見て、DEPDCという居場所があることの意味をとても感じました。また、反対にこのようなNGOがなければ幼い子どもたちが犯罪に巻きこまれていたかもしれないと思うと、とても怖くなりました。自分の関心テーマが子どもであることもあり、社会の中で弱い立場にいる子どもたちを守るために自分たちに何ができるのだろうかと考えさせられました。

遊んでいる子どもたちに交じって、タイ語で会話することができました。