NGOグルムーアーサーパタナーデック財団を訪問して

2014年10月08日  投稿者:IS3年 関島 舞

アーサー•パッタナー•デック財団の責任者であるポッドさんと日本人スタッフの出羽明子さんにお話を伺いました。この財団は、1997年にチェンマイのナイトバザールで花などを売り歩くストリートチルドレンの支援を目的として設立されました。この財団の活動目的は3つあります。最初に、ストリートチルドレンが抱えている問題を解決し、彼らに質のある生活が送れるように子どもたちの自己開発を手助けする。次に、ストリートチルドレンが危険な行為をすることを未然に防ぎ減らしていく。最後に、ストリートチルドレンに対して、より確実で効果のある支援ができるよう、他の政府機関や民間団体と緊密に連絡を取り合い、協力しながら子どもたちの人権や生活などを保護していくことです。活動対象グループの多くがアカ族でスラムなどで家族や親族と暮らしながら繁華街で深夜まで花を売り歩く子どもたち(4〜18歳前後)と、タイ人で主に家庭崩壊が原因で家出をしてきた子どもたち、最近ではミャンマー人の子どもも増えてきているそうです。

 

チェンマイ郊外にも「子どもの家」という家があり、ここはチェンマイから40km離れた場所にあります。何故40kmはなれた場所に施設を作ったのかというと、ストリートチルドレンとして暮らしていた場所から新しい場所へ環境を変えるためだそうです。この家は、子どもたちそれぞれにとって新しい人生を考えるチャンスの場になっています。また、この財団にいる子どもたちが自ら作成したかわいいキーホルダーなどをお客さんが購入する事の出来る「ドーデックショップ」というお店はチェンマイ市内にあります。このお店で販売されている商品の売り上げは財団の運営費や作成した子どもたち本人に渡ります。私もどれも可愛くて何を購入するかとても迷いました。子どもたちは自分で物を作ることを通して、自分をアピールする方法が暴力的な事だけではない事に気が付いたりするそうです。子どもたちの自立支援はとても難しい事ですが、今では財団から結婚して子育てをしている子や就職をしている子、大学卒業を目指して頑張っている子もいるそうです。

私は、この財団に保護されているストリートチルドレンは若い子どもだけだと思っていましたが小さい子どもから30歳過ぎの大人までいる事に知って驚きました。彼らも、自立に向けて頑張っているのだと思います。また、「ドーデックショップ」では私の購入したエコバックの他にもたくさんの可愛い商品が並べられていたのでまた時間のあるときに買いに行こうと思います。ここで気に入った商品を購入する事で子どもたちの為に力になれると思うと普通の買い物よりもとても嬉しく感じました。

財団のスタッフと一緒に

ドロップインセンター 

ドーデックショップの商品