韓国 聖公会大学に留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:韓国

2016年05月15日 

韓国留学開始から約3ヶ月が経った。5月は、韓国の大学で知り合った友人とお互いに語学を教え会う機会も多く、学校生活以外でも新しい経験をいくつかできた1ヶ月であった。

聖公会大学では、私は日本語日本学科に所属しているため、周りに日本語を勉強する友人が多くできた。漫画から影響を受けて日本文化に興味を持ち、日本について勉強することになった友人、高校生の時に第二外国語として日本語を選択していたため、継続して日本語を学んでいる友人など、それぞれが日本に良いイメージと関心を持っている友人がたくさんできた。学校や道ですれ違った時に笑顔で挨拶してくれる友人も多くなり、毎日が充実した学校生活となっている。

ある時、友人との会話の中でお互いに語学を教え合えたらいいねという話になり、カフェで韓国語と日本語の勉強を一緒にすることとなった。その友人は日本語を学び始めて6ヶ月であったため、会話を中心に日本語を教えていた。日本語をその友人に教える前までは教えることに自信があったが、教え始めた途端にその自信は消えてしまった。日本語を母国語として話している私は、文法や言葉の言い回しを普段意識的に使い分けているわけではないため、教えるのに悩んでしまった部分があった。困ってインターネットで調べてみても、日本人はやはり気にしていないのか、全く答えが出てこなかった。お互いの国の語学を教え合うことが、こんなに大変なものかと思ったが、それと同時に、今後の課題として日本語の文法や会話表現など教える立場になった時に、しっかりと教えられるよう勉強しなければならないと感じることができた。

私が履修している日本語ビジネス会話では、就活時に活用できるエントリーシートの記入練習をした。これまでの自身の経験について自信をもって記入をしなければならないのだが、今まで私が歩んできた道を考えるとボランティアや課外活動の経験が少ないことに気づいた。一緒に授業を受けている韓国の学生は、日韓合同協定の通訳を経験していたり、児童と一緒に活動する課外活動に参加していたりなど、学校生活以外での活動を多くしている学生が多く、学生のうちにさまざまな経験を積んでいかなければならないと改めて感じた。また、韓国の学生はTOEICの点数を常に意識し、英語力の向上を目指している。日本でも重要視されているが、韓国の方がその意識が高いのではないかと思う。韓国で生活しているなかで、学外活動の重要性や個人的な取り組みについてなど、これからの学生生活について考えさせられることも多く、とてもよい刺激になっている。より意識を高め、語学の勉強に励み、今後の就職活動に役立てられるよう経験を積み重ねていこうと思う。