アイルランド ・ダブリンシティ大学に語学留学している学生から現地報告レポートが届きました。 派遣留学生の声:アイルランド

2015年11月10日 

10月になり木々の葉が鮮やかに色づいています。こちらへ来てから二ヶ月が経ちました。成田空港を飛び立ったのがつい最近のことのように感じられ、月日の流れる早さに驚きを隠せません。

今月の一大行事と言えば、なんといってもハロウィンです。月が替わってからというもの、街はハロウィンを連想させる橙色や黒色で染まり、私を含め多くの留学生が本場のハロウィンを目前に胸を高鳴らせていました。

私のクラスでは、授業の時間にハロウィンに関連したお話を読み、国ごとに違うハロウィンの過ごし方や母国で一般的に語られる幽霊の存在について討論を重ねました。韓国人の友人達の間では「リングの貞子」と「呪怨の俊雄」の知名度が高かったです。

ハロウィンの前日となる30日には、語学学校内でハロウィンパーティーが開催されました。ElementaryからAdvancedまでの全クラスが参加したので、会場はとても賑やかでした。仮装をした先生方がチョコレートやキャンディなど、小さなお菓子を配って周り、壇上では生徒が主催となって公演を行いました。公演は希望するクラスのみで、私のクラスは先生の勧めもあってすんなりと参加が決定しました。出し物はハロウィンにちなんだ詩の発表と合唱を披露しました。合唱では、ディズニー映画の『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』より"This Is Halloween"という曲を歌いました。この曲には馴染みのある生徒が多くいたようで、合唱の最中に一緒に口ずさんだり、手拍子で盛り上げてくれたので、こちらも楽しみながら歌うことができました。

語学学校は毎週のように生徒が出たり入ったりするので、人の移り変わりが非常に激しいです。期間も実力も年齢も国籍も違う人々と関係を築いたり、仲を深めるのは一見難しいことのようにも思えますが、実際には語学学校の主催する活動を通して、容易にお互いを知るきっかけを作ることができます。特にここアイルランドでは、言わずと知れたパブ文化があります。金曜日の夜にパブへ行けば約束をしていなくても語学学校の生徒達と出くわすので、自然と多くの人と出会う機会があります。また、パブでの交流にはいくつか利点があります。パブの中は教室と違い少し暗く、かつ正面以外に隣り合って話す事ができます。明るい場所で真正面に相手がいる場合に比べると、距離を縮めやすく、気楽に話をする事ができます。そして、お酒の場という事もあり、会話の中で上手く文法を組み立てられなかったとしても、その事実をお酒のせいにできます。きちんとした文法で話す事ももちろん大事ですが、そういったことを意識するあまり尻込みしてしまうようでは本末転倒です。授業でする会話とパブでする会話は内容もまったく違いますし、あえて文法などの質を気にせず、量を重視するのもいいのではないかと思います。パブでは細かい事を忘れて、「たくさん話して、会話を楽しむ」ことを意識していきたいです。

休日は地図を片手に街歩きしたり、市内の歴史的建造物や教会を探索しているので、そういったことも後々お話できればと思います。徐々に疲れが溜まってきている気がするので、適度に息抜きをしつつ、引き続き留学生活を楽しみたいと思います。

アイルランド ダブリンシティ①

アイルランド ダブリンシティ②