中国(杉達大学)協定留学生より 2 派遣留学生の声:中国

2015年04月07日 

2015年3月より2016年1月までの予定で、中国の杉達大学に協定留学している学生より報告書が届きました。

協定留学生1
杉達学院大学で留学生活を始めて一ヶ月が経過し、こちらの生活にもだいぶ慣れてきた。この一ヶ月で、私はあえて辛い環境に自身を置くことが大切であるということを学んだ。

生活面では、寝室に以前の留学生が残していった家具や日用品などがあるため非常に快適な生活を送ることができている。おそらく実家の私の部屋よりも広くて綺麗だと思う。去年短期で杉達学院大学へ来たことがあるということもあり、お風呂やトイレの使い方、洗濯の仕方なども特に問題なくできている。給水機のタンクの水がなくなったり、空調がうまく効かなくなったりしたときなどの困った時には、常に駐在している守衛さんに助けてもらっている。また、私が住んでいる寮の一階にはランニングマシンがあり、好きな時間に走ることができるため、運動不足も解消された。中国は美味しい食べ物が本当にたくさんあり、食べてばかりいると不健康になってしまう。キャンパスにはテニスコートやバスケットコート、卓球場やバトミントンコートなどもあるので、これからも適度に運動をしようと思う。

勉強面では、教科書に出てくる文法はすでに学んだことがあるものを復習している状態なので難しくはない。もちろん、新出単語や先生が話す言葉で知らない単語などもよく出てくるので、今の授業内容に不満はない。また、私たちの中国語のクラスには、ポーランドからの留学生とイギリスからの留学生がいるので、先生は中国語と英語を用いながら授業をし、伝わらない部分は英語で説明をしている。そのため、私たちは中国語のみならず、英語も同時に学ぶことができる。本場のネイティブの英語を毎日間近で聞くことができ、非常に勉強になる。さらに、お互いの国のこと(文化や政治のことなど)を時々雑談で話し合うため、中国のことはもちろん、彼らの国のことも知ることができ、興味深い。イギリスからの留学生は男性だが、ポーランドからの留学生は年の近い女性のため、すぐに仲良くなれた。恵泉女学園大学の短期留学生達が来た時、週末は蘇州へ一泊二日の旅行をしたが、その時の部屋は彼女との二人部屋だった。私は英語が得意ではないので、伝わらないことも多々あったが、二人で一晩一緒に過ごしたことで、日常使える英語を知ることができ、勉強になった。

中国語の授業の他に体育と英語の授業がある。体育はバレーボール、英語はspeakingの授業だ。杉達学院大学には日本語学科があるが、体育と英語の授業には日本語学科の生徒はいないため、英語学科やニュース関係の学科の生徒とは中国語か英語でコミュニケーションをとらなければならない。授業に参加するまでは非常に不安だったが、先生が紹介してくださった時、学生たちが私を熱烈に歓迎してくれた。連絡先も交換することができ、今度一緒に昼食など食べることができたらいいなと思う。もちろん日本語学科の生徒にも友人はたくさんいるため、勉強面でわからないところは助けてもらっている。また、日本語学科の生徒には逆に私たちが日本語を教えている。

また、一緒に来ている恵泉の学生とも、お互い協力しあって生活できている。3人とも同じ学年であり、すでに顔見知りということもあって気兼ねなく話すことができ、生活面、勉強面、友人関係のことなどを逐次報告しあっている。週末は3人で南京東路や豫園などにも出かけ、物を買うことに苦戦しながらも楽しい週末を過ごすことができた。今度の週末は清明節という3日間の連休だ。どこに行くかはまだ決まっていないが、ポーランドの留学生も誘ってどこかに遊びに行きたい。

一ヶ月経ち、少し気が緩んでくる頃だと思う。キャンパス内では日本人だとわかるとすぐに話しかけてくる男性も中にはいる。一ヶ月経ち、少しずつだが話していることを聞き取れるようにはなってきた。体育や英語の授業などで日本語が使えない環境に自分を置いてきたからだと思う。しかし、ここで気が緩んで友人や先生方に迷惑がかかるような騒ぎを起こすようなことがないよう、引き続き気を引き締めて、でも楽しむところは思いっきり楽しみながら留学生活を過ごしていきたい。

協定留学生2
中国に留学に来てからもうすぐ1か月が経ちます。寮や学校生活にもだいぶ慣れてきました。毎日勉強面や生活面で新しい発見があり、とても充実した留学生活をおくっています。

学校の授業は、月曜日から金曜日の午前中に中国語の授業があります。今大学にきている大学生は日本人の私たち3人と、オランダ人、イギリス人の計5人で授業を受けています。リーディングの授業では、新出単語をはじめ基本的な文法や問題演習を授業内で行います。最近では、ビジネス中国語も、少しずつ授業に取り入れられるようになりました。主に会社の面接や各部署の名前、新入社員になってからの挨拶などを習っています。リスニングの授業では、新出単語と簡単な文法、リスニング問題と発表などを行っています。発表では、自己紹介・日本の紹介・中国と日本の好きな食べ物を紹介しました。その他に、火曜日の午後は体育でバレーボール、木曜日の午後は英語学科の生徒と一緒にスピーキングの英語の授業を受けています。英語の授業では、毎回話すトピックを生徒たちが決めてその内容をみんなでディスカッションします。クラスメイトはとても日本に興味を持ってくれていて、すごく嬉しく思います。

生活面ではクラブ活動も始めました。私は5歳からこの留学が決まるまでずっとピアノを習っていたので、楽団に入りました。楽団では6月の公演に向けて週2回の練習をしています。私は、2年生のヴァイオリンの男の子と合奏をすることになりました。他にも楽器をやっている友達がたくさんできたので、楽団に入ることができてとても嬉しく思います。

週末は毎週いろいろなところに出かけています。五角场、豫园、静安寺、南京东路に今まで行きました。バスや電車も自分たちだけで乗れるようになり、買い物の幅が広がりました。

また、短期語学研修の人たちが留学に来た時の週末は蘇州に1泊2日の旅行に行き、とても楽しい時間を過ごすことができました。その中にある「虎丘」という場所が特に印象的でした。世界遺産にもなっている場所であり、2500年もの歴史があります。その中にある「试剑石」という石にまつわるエピソードを張先生から聞き、とても興味深かったです。剣好きの呉王が有名な鋳剣師の夫婦に剣を鋳造してもらい、その剣の切れ味を証明するために石を切ったところ二つに割れたという話。その話にまつわる大きな石は綺麗に二つに割れていました。実際は剣で切ったものではないそうですが、中国で言い伝えられている話を知ることができてよかったです。

先週末には、中国から日本へ交換留学している洪さんが一時帰国をしていたので一緒に遊びました。洪さんのおじいさんの知り合いの方が体操のコーチをやっていて、日本からくる体操クラブの選手のみなさんの上海案内に一緒に参加しました。中国の方をはじめ、たくさんの日本人の方とも知り合うことができてとても楽しかったです。

留学へきて、いろいろなところに縁を感じています。ここで出会ったすべての人に感謝して、留学生活を過ごしていきたいと思います。まだまだ語学面では努力する必要がありますが、1日1日を大切に過ごしたいと思います。