上海便り~新学期をむかえて 海外研修プログラム参加者の声

2012年10月03日 投稿者: Akane T.(英語コミュニケーション学科3年)

こちら中国の杉達大学では、九月のあたまからすでに授業が始まっています。新しく一年生を迎えて、校内が少し鮮やかになり、いきいきとしています。新しい建物や食堂が増え、校門には大きなスクリーンが設置され、設備も新しいものが増えました。

そんな華やかな新学期を迎える一方で、中国では反日運動が行われているということを、ご存知でしょうか。9月16日、18日と反日デモ行進が実施されましたが、そのデモが起こる前に北京、青島、江蘇州蘇州、西安、などの市で連続して暴動が勃発していました。日本車や日本のコンビニエンスストアなどを襲うシーンが、多く報道されていたとおもいますが事実です。こちら上海でも日本車、コンビニエンスストア、信じがたいことですが、店名に日本語を使っているというだけで、襲われた店も多くありました。実際に私の上海住在の日本人の友達も危ない目にあったそうです。しかしこれでも上海は、他の市と比べると穏やかです。SNSで上海の友達の、暴動についての言葉をみますが、皆反日暴動について批判の言葉をつぶやいていました。そんななか、一人の友達に今回勃発した、他の市でのデモ行進や暴動の態度についてどのように感じるか聞いたところ、「教養の差にあるとおもう。私たち上海に住んでいる中国人は生活基準や、教育基準もたかいので、デモ行進とはどうようにあるべきなのか学んできた。暴動を起こしたところで、何の利益も生まれないし、世界の国から中国がどのように見られ、認識されてしまうかだってわかっている。」というように、話してくれました。
やはり国が大きいだけあって、いろいろな考え方をもった人がいるので、一概に中国人を定義することは難しいです。しかし、やはりメディアでは、悪いシーンが多く取り上げてしまわれているので、中国人への偏見が高まってしまうのは否めないことだと考えると、とても残念です。
反日デモが終わった今、わりと落ち着いているように感じます。ただ、そとに出るときは注意が必要ですので、自分の身を守るためにある手段を使います...。それは、中国人に「どこの国のひとですか。」と聞かれたら、韓国人を装うこと!中国への長期留学を考えている方には是非知っておいてもらいたいです。驚くほど有効です。そして残念ながら、反日運動の有無にかかわらず、反日感情を抱いている中国人は少なくないと思うので、自分の身を守るための手段はあらかじめ、自分で考えておくといいでしょう。