しなやかに凛として生きる

新郎新婦のハレの日を裏方として支える
フラワーデザインのプロをめざして

明治記念館 フラワーデザインセンター 商品開発部 装飾課
齋藤 亜希子さん

― Profile ―

人間社会学部 人間環境学科 2014 年度卒
(現 社会園芸学科)

2015年4月、明治記念館に入社後、フラワーデザインセンター商品開発部装飾課に配属。おもに結婚披露宴会場などの装飾業務、花材の仕入れに従事する。
NFD3級(公益社団法人日本フラワーデザイナー協会認定資格)。
好きな花は、サンダーソニア、ダリア。

ボランティアに目覚め、人見知りを克服
積極性とコミュニケーション力がアップ

幼い頃から母と家庭菜園を楽しみ、自然に親しんできました。園芸を学べる恵泉に進んだのは、その延長線。花や野菜を育てる魅力に惹かれ、将来は園芸の仕事に就きたいと思ったのです。

入学後は授業の一環で参加したボランティア活動に興味を抱き、次々と新たなプログラムに挑戦しました。

なかでも南野キャンパスの一角にバラ園を立ち上げたことは、深く印象に残っています。バラ文化研究の第一人者・野村和子先生の指導のもと、荒地を掘りおこし、際限なく生えてくる雑草を根気よく処理しながら1年以上かけて整備。回を追うごとに協力者が増え、多くの交流も持てました。

また、新潟のホテルで、雷雨の中、延々と約150mにわたって続く花壇を手入れしたことも良い思い出です。おかげで、かなり忍耐力が鍛えられました。

ボランティア活動を続ける原点になったのは、多くの先生方から教わった「やってみないと始まらない。できるかできないかではなく、やるかやらないか」という言葉。入学当初、極度の人見知りだった私に、積極的に物事に取り組む勇気を与えてくれ、今も人生の指針になっています。

模擬挙式に感動しブライダル業界に就職
新郎新婦の笑顔が最高の喜び

学生時代に、ある模擬挙式に参列したことをきっかけに、卒業後の進路はブライダル業界を志望しました。会場ではウェディングロードが装花で彩られ、荘厳な雰囲気。新郎新婦はため息の出るような美しさで、私も同じように人々の胸に残る結婚式を演出してみたいと、心が動いたのです。

そして、開館70年の歴史ある佇まいに魅せられ、明治記念館に就職。以来、フラワーデザインセンターの装飾課で働いています。おもな業務は、結婚披露宴や企業のセミナー・会合の会場に花をアレンジすること。なかでも、ウェディングケーキまわりの装飾やゲストテーブルに置く装花、新郎新婦がご両親に贈る花束などを担当しています。

一方、朝4時30分頃には起床して仕入れに向かい、冷蔵庫に籠って1時間程度作業をすることもあります。水を満たしたバケツをいくつも運ぶことも日常茶飯事で、美しい花を保つためには力仕事が欠かせません。

そんな日々の中で、お客様の笑顔は一番のパワーの源。裏方で働いているため、お客様と直に接する機会こそありませんが、モニター越しに嬉しそうな様子が見えると充実感で満たされます。ときには新郎の謝辞にもらい泣きすることもあり、日々、多くの人々の幸せの瞬間に携われる喜びを感じています。私も結婚や出産の夢はありますが、それと並行して、生涯大切にしていきたい職業だと思っています。

新たな道を開くにはチャレンジが必至
恩師の言葉を支えにスキルアップに専心

今後は、お客様との打ち合わせを担当し、自らのアイディアで結婚披露宴の装花をプランニングすることが目標です。そのためには、メインテーブルの装飾をマスターするなどアレンジメント技術の幅を広げることが必須。さらに、花についての豊富な知識や花材の必要量を見積もる能力、花合わせのセンスなど、多方面のスキルも求められます。

今は、先輩方のアドバイスを受けながら実践経験を積む日々です。休日には美術館などを訪れて美的センスを養ったりしていますが、思い通りに上達しなかったり、ミスをしたりすることもあり、まだまだ未熟。いつかお客様に最高の結婚式をプロデュースできるよう、多くの先生方から教わった言葉を思い起こし、自分を奮起させています。

振り返れば、今の就職先を提案してくれたり、ボランティアを紹介してくれたり、恵泉には、意志を示せば、どんどん次のステップへ導いてくれる気風がありました。学生の方々も恵まれた環境を生かし、ぜひチャンスを広げてください。好きなことに思う存分時間を費やせるのは、学生時代まで。有意義に過ごすことをおすすめします。

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