『生涯就業力』を育んだ私の歩み

生涯就業力「凛として、しなやかに
自分らしく生きる力を磨くために」

人は何のために生まれ、生きていくのか。十代の多感な時期、観念に囚われ息苦しかった私に、世界を見るための窓を開いてくれたのは恵泉でした。真の国際人になるためには英語の習得だけでなく強い胃袋を持つこと。他者と語らい、食し、相手の人格も文化も丸ごと認めて受け容れる。そして自分への問いを続ける。恵泉での学びは今も実践中です。

1998年度人文学部日本文化学科卒業
金 正美 さん
東京朝鮮中高級学校卒業。
恵泉女学園短期大学英文学科卒業。
1998年度恵泉女学園大学人文学部日本文化学科卒業。
劇団四季編集部、NHK放送字幕制作を経て、現在フリー字幕制作ディレクター

出会いと目覚め

自分は何者なのか。何を求め何をしたいのか。そのことばかり考え、堂々巡りを繰り返す毎日でした。そんな時ハンセン病療養施設訪問のボランティアを見つけ、人生を大きく変えるほどの出会いを果たします。考える時間が欲しくて、短大から大学の3年次へ編入。ゼミで戦後補償問題や世界の貧困問題に向き合い、何ができるか真剣に模索し始めました。

伝えたい思い

卒論のテーマをハンセン病に決めて、療養所で暮らす人々の声を聞きまとめました。その過程で、埋もれた歴史を掘り起こし伝えていくことの重要性に気付きました。同時に自分の問題意識を言葉に置き換える作業に取り組みたいという気持ちが芽生えてきました。一方タイやバングラデシュの開発協力研修にも参加、世界の貧富の格差の現状を見て「発信する人」になりたいと決意したのです。

バリアフリーを目指して

在学中からエッセイの連載や編集補助業務を経験し、卒業後は編集業を経て、現在はテレビの放送字幕制作に従事しています。耳の不自由な方や日本語を学ぶ方のために情報格差を是正し、情報バリアフリーを促進するものです。途上国で井戸を掘ることと同じく大切な社会インフラ整備の一環と考えています。一方ハンセン病啓発のための番組を制作し本を出版、全国の自治体や学校で啓発のための講演活動を行っています。私自身も在日コリアン3世として、社会の中でマイノリティとされる人や、知られざる出来事に光を当て、全ての人にとって生きやすい真のバリアフリー社会を築いていけたらと願っています。

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